情報理論を使う
今回の話は、以下の話の続きである。
1.https://slot-hal9000.muragon.com/entry/24.html
2.https://slot-hal9000.muragon.com/entry/26.html
3.https://slot-hal9000.muragon.com/entry/27.html
この記事に戻ってくる為のリンクを用意する程吾廃(わがはい)は親切では無い。
いきなり話の続き。
自己情報量というものがある。
仮に、設定が1,2,5.6のどれかである台があったとする。
どの設定であるかについては、可能性が均等だったとする。
まず、設定5以上確定の演出が出たとする。
このとき、設定5以上との情報は、自己情報量は1だ。
つぎに、偶数設定確定が出たとする。
この情報の自己情報量も1だ。
では、設定6確定が出た場合はどうだろうか。
この情報の自己情報量はいくつだろうか。
設定6確定ということは、5以上確定と偶数確定の両方が出たのと同じである。
だから、設定6確定との情報の自己情報量は1+1で2だ。
言い換えると、確率1/2だったのものを確定させることのできる情報の自己情報量は1である。
そして、可能性1/4のものを確定させることのできる情報の自己情報量は2である。
自己情報量 : I = -log P (Pは確率)
という事だ。
なおlogの低は2だ、以降も全てlogの底は2とする。
-log(1/2) = log 2 = 1
-log(1/4) = log 4 = 2
今回のケースでは、6確定演出なんていうものは無い。
そもそも、この機種に確定演出なんて無い。
単なる仮の話だ。
そして、使うのは自己情報量をもとに新たに定義した情報量差だ。
ここで、情報量差という値を導入する。
情報量差 : J = log Q (Qは確率比)
自己情報量との関係は以下の通り。
J = log Q = log(kP) = log k + log P = log k - I
( lは、自己情報量 )
未知ではあるが共通の定数log k から、自己情報量を差し引いた値という訳だ。
自己情報量を引いているのだから、自己情報量とは逆に、値が大きければ確度の高い事象と言える。
さっそく、中ボタンを選択した今回の場合に適用してみよう。
Jx = log Qx Jx' = log Qx (xは、左 中 右)
と、する。
左ボタンと右ボタンについては明らかだ。
J左' = J左
J右' = J右
中ボタンは以下の通り。
Q中' = 2×Q中
J中' = log Q中' = log(2×Q中) = log Q中 + log 2 = J中 + 1
結果は簡単だ。
ボタンを選択した結果、当選した場合は1を足せば良いのだ。
では、ボタンを選択して非当選だったらどうするか。
ここまで分かっても、非当選のケースが分からなければ、使い物にならない。
しかし、それはまた今度。
気が向いたら続きを書く事にしよう。
・・・本日も、生存!!